而今 そのご

ゆるゆると日々を綴っております。

腹わりなぁ・・・



薄曇りで生暖かくて強い風が吹いていますが
きょうもいいお天気です。

きのうは、午後から義兄に会いに行って来ました。
車の窓方は


田んぼに水が張られて、
代掻きが始まっておりました。

いいお天気で・・・
奥羽山脈が遠くに霞んで見えます。

国指定史跡の払田柵跡(ほったのさくあと)を通って



奥羽山脈が近くに見えるところに
義兄が入居しております。

面会時間には少し早くに着いたので
車で待ってから面会に行きました。
個室で窓に背を向けてベットに
横たわっている義兄がおりました。
頬がこけて痩せて小さくなった義兄でした。
救急車で運ばれてから2ヶ月近く・・・
一度も歩く事なくベットの上です。
わたしたちをみて、おぅおぅと声をあげてくれました。
鼻からチューブを通されており
入れ歯を外されているせいか、
話す言葉がはっきりしませんが、それでも
話す事ができました。
水が飲みたい、りんごジュースが飲みたい、
というのですが・・・
誤嚥性肺炎を防ぐために許可をしていないのが
わかってはいるようです。
身体は動かす事が出来ませんが、
頭がしっかりしているので、何度も何度も言いました。
 腹 わりなぁ・・・と・・・
 秋田弁で不快感やムカつくという意味があります。
身体が動かない、水も飲めない自分に腹が立っているのでしょう。
ばぁちゃんは入院して何もかも世話になっている自分を
 なさけねぇ・・・と何度も言っておりました。
ご近所から一目置かれていたばぁちゃんは
自分を律して頼られる自分が生きる全てだったのではないかと・・・
食事の時間もなく白い壁を眺めて、
過ぎゆく時間を感じることもなく、きょうは何日?もなく
外の景色を見ることもなく、口を湿らせてもらう事も出来ず・・・
義兄の姿に遠くないわたしたちの姿を重ねて見ておりました。
面会時間が終わり、
また来るから・・・とお奉行さまが言ったら
また来い。いつ来る と義兄。
来週来るから・・・
目を閉じてうなずく義兄。

帰りの車の中ではそれぞれが思うところがあったようで
無言でしたが
食べれなくなったら、それでいいよ。
管はしないとお奉行さま。
寿命はずっと短くなるよ。
それでもいい とお奉行さま。
家で介護できるなら、あれこれ制度を目一杯使って家で介護します。
あなたの隣にテーブルを置いて、一緒に食事をしますね。
わたしだけお寿司かもしれないけれどね。
もちろん 少しだけ分けてあげますけれど・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
エドもふくもいるしね。(笑)
淋しくないでしょ・・・
 なぜか介護される構図になっているお奉行さまなのでした。
 反対もありうるのになぁ・・・(-。-;
義姉は免許更新に行ってきたとかで、家におりました。
88歳をめどに返納予定だと話しており、
相変わらずパワフルな義姉でしたが
あの広い家に1人でいる義姉が心配になりました。

帰りはラッシュにぶつかりましたが
じっと帰りを待っていてくれたワンニャンに感謝です。
なんか疲れたなぁ・・・と早くに床についた夫婦でした。