而今 そのご

ゆるゆると日々を綴っております。

ばぁちゃんの着物

   ずっととってあったばぁちゃんの着物。

   

   わたしよりも小柄なばぁちゃんだったので、わたしには到底着れそうもないけれど
   それでも、なかなか鋏みを入れられずにそのままにしておりました。
   ばぁちゃんが袖を通したことのない夏用の着物です。
   ばぁちゃんが、入院した時に自宅から持ってきた着物です。
   退院したら来ようとしていたのかもしれません・・・
   この着物を着ることもなく病院のベットで夏を過ごし、次の夏が来た頃には着物を残して逝ってしまいました。
   あれ以来わたしの手元に残っておりました。
   この着物をみると、あのときの数年が思い出すのでなるべくみないようにしておりましたが
   そろそろ リホームをしようと思います。
   ばぁちゃんは着物をほどいて、いろいろなものを作っておりましたから、
   ”やっと その気になったか!”とみているような・・・
   着物をほどきながら・・・ばぁちゃんが縫った縫い目をみていると   
   柿の花が屋根に落ちる音を聞きながら縫っていただろうなぁ~
縫い物をジャマするように、
お茶のみ友だちが来ていただろうなぁ~
鼻ねがねをかけて、糸をなめながら針に糸を通している姿や
昔のものさしで、反物を図っている姿が浮かんできて
着物をほどくはずの鋏の動きが時々とまってしまいました。
”さっさと手を動かさないと、日が沈んでしまうんしよ”
とばぁちゃんに言われていたことを思い出したら
手の動きも早くなって、ほどなく・・・ほどき終わりました。
あとは・・・洗って干して、アイロンをかけて・・・わたしの洋服に新しく生まれ変わる予定です。
”まだ できねぇ~んだが?”と言われないようにしなくちゃ!