
<あらすじ>
工場で働く20歳の武島直貴は、職場の人間ともまるで打ち解けず、人目を避けるように暮らしていた。それというのも唯一の家族である兄・剛志が、直貴の学費欲しさに盗みに入った邸宅で老婆を殺してしまったからだった。兄が罪を犯したのは、自分のせいだ。そう自責する直貴は、せめてもの償いにと服役中の兄から届く手紙に丁寧な返事を書き続けていた。そんなある日、更生した元服役囚と出会った直貴は、一度はあきらめたお笑い芸人の夢に再び挑戦しようと決意する。
加害者とも被害者とも縁のないところにいたいしそのどちらにもなりたくない。
少なくとも加害者になろうとしなければならなくても済む。しかし被害者は突然に被害者になってしまう。
この映画は加害者側からの映画でした。加害者は罪をつぐなえばいいのかもしれないけれど加害者の家族までも被害者にしてしまうことを言いたかったのかな?
世間はいつしか被害者そして被害者の家族までも加害者の家族としてみてしまう。被害者は家族を亡くした悲しみの他に世間の目と戦わなければならない!
直樹が兄が事件を起こした家族に会いに行った時に、家族が“もう終わりにしよう“と話す言葉が重かった・・・
自分に言い聞かせるように淡々と話す。それも言葉を選びながら・・・
決して相手を責めることもなく、自分の今までの感情を抑えながら・・・
決して終わりになんかできない!!決して忘れることなんかできない!
だって亡くなった人の命日は毎年やってくるんですもの・・・あの日のすべてを思い出させる一日がやってくるんですもの。
自分なりに気持ちにけりをつけないと前には進めないことはよくわかっているけれど、気持ちがついていかない。何度も何度も自分に言い聞かせて、時の流れにうずもれて決して忘れることはできないけれど、少しでもなかったことにしたいと思う。でも忘れるということは亡くなった人が生きていたことを葬ってしまうこと・・・
時は決してやさしくも無関心でもないんだよね・・・
逃げだして新しくやり直せる人はいいけれどそこから逃げ出せずに留まっていなければならない人もいるんだよね・・・
“悪いことをしていないんだから逃げることはない“って直樹の嫁さんになった彼女は言うけれど・・・
あんなには強くはなれないよなぁ~・・・愛するものには自分と同じめにはあわせたくないから・・・ひとりでだったら立ち向かえることも守らなければならない家族がいたらそうはできないよ・・・
映画を観て素直に泣いているおばちゃんたちがうらやましかった・・・わたしです!!
原作を読んでみたくなりました!!